平成26年10月28日(火)
- 2014/10/28
- 21:00
父と子
夕方、中3の長男が東京都議会に、私を訪ねてきた。
何でも学校で大量のメモ用紙が必要になったらしく、要らなくなったコピーの裏紙をもらいに来たのだ。
たまたま居合わせた村上英子幹事長ほか何人かの議員に息子を紹介。
退庁間際だったので、その足で食事に行くことにした。
ふたりだけで食事に行くのは、実は初めて。
普段、家庭ではくだらない話が尽きないのだが、この時は、あたかも別居している親子が10年ぶりに会ったような気まずさで、長い沈黙が続いた。
私「何か話題を提供したら…?」
長男「…。」
私「…。」
こんな調子が続いた後、何か思いきったように息子が話し始めた。
長男「お父さん。」
私「どうした?」
長男「村上幹事長に、ウラガミ幹事長って冗談を言うのはやめた方がいいんじゃない。」
私「…。そうだな。」
長男「…。」
私「…。」
食事は早々に切り上げ、私の得意な、デパ地下での試食に連れて行った。
店員「はい、一口どうぞ!」
私「ありがとう。息子の分もください。」
息子「僕はいいです。」
店員「はい息子さん、どうぞ!」
次の試食コーナーに向かう途中、息子が私に言う。
「お父さん、買う気がないのに食べるのは、気まずいね。」
「そんなことないよ。すぐに慣れるさ。おっ、次は薩摩揚げだ。」
「…。」
父と子は、こうして年を重ねていく。
夕方、中3の長男が東京都議会に、私を訪ねてきた。
何でも学校で大量のメモ用紙が必要になったらしく、要らなくなったコピーの裏紙をもらいに来たのだ。
たまたま居合わせた村上英子幹事長ほか何人かの議員に息子を紹介。
退庁間際だったので、その足で食事に行くことにした。
ふたりだけで食事に行くのは、実は初めて。
普段、家庭ではくだらない話が尽きないのだが、この時は、あたかも別居している親子が10年ぶりに会ったような気まずさで、長い沈黙が続いた。
私「何か話題を提供したら…?」
長男「…。」
私「…。」
こんな調子が続いた後、何か思いきったように息子が話し始めた。
長男「お父さん。」
私「どうした?」
長男「村上幹事長に、ウラガミ幹事長って冗談を言うのはやめた方がいいんじゃない。」
私「…。そうだな。」
長男「…。」
私「…。」
食事は早々に切り上げ、私の得意な、デパ地下での試食に連れて行った。
店員「はい、一口どうぞ!」
私「ありがとう。息子の分もください。」
息子「僕はいいです。」
店員「はい息子さん、どうぞ!」
次の試食コーナーに向かう途中、息子が私に言う。
「お父さん、買う気がないのに食べるのは、気まずいね。」
「そんなことないよ。すぐに慣れるさ。おっ、次は薩摩揚げだ。」
「…。」
父と子は、こうして年を重ねていく。